2007年03月07日

【市民レポ】歩いて楽しいまちなか戦略

京都三条ラジオカフェ
市民ラジオレポート
2007年3月5日放送
市民ラジオレポーター:山田章博(YamadaAkihiro)

「歩いて楽しいまちなか戦略」

先日、2007年3月1日、京都市下京区の京都市総合教
育センターで、歩いて楽しいまちなか戦略推進協議会・幹事会(第
4回)が開催された。レポーター山田は、京のアジェンダ21
フォーラムを代表して、この会議に出席したので、その模様をレポート
する。
2006年5月からはじまったこの協議会は、京都市都心部(御池
通〜四条通、烏丸通〜河原町通)において、歩行者の安心・安全・快適
性を高めるための、交通システムの抜本的な見直しをめざしており、そ
の過程の重要なステップとして、2007年秋に大規模な交通社会実
験の実施を予定している。
3月1日の幹事会では、はじめて、京都市(担当部局・事務局:都
市計画局交通政策室)より、秋の交通社会実験の実施概要が提示された。
これによると、実施予定日は10月5日から14日までの
10日間で、その間に土日・祝日を含む5日の休日と、5日の
平日を含んでいる。
実験実施時間帯は、平日が17時から20時、休日は12
時から20時と提案された。
提案された実験内容は、概ね、以下のようなものである。

(1)四条通における「トランジットモール」
・対象区間:四条通(烏丸通〜河原町通)
・歩道幅を拡幅:現行片側2.5mと4.5mに
・一般車両の進入・通行を厳しく制限(期間後半)
・四条通に接続する細街路の車両通行規制(期間後半)
(2)三条通および東洞院通での「歩行者専用道路」区間の設置
・三条通(東洞院通〜寺町通)
・東洞院通(六角通〜蛸薬師通)
・この区間では、自転車の走行も禁止
(3)細街路の歩車共存道路化
・対象区域内の細街路全域を対象
・車両通行速度を大幅に制限(10km/h以下など)
・障害物などを路上に設置して、車両の速度を抑制
(4)臨時自転車駐車場の設置
・自動車駐車場の転用など
・設置場所未定
(5)路線バスの利便性向上
・同一名称の停留所の集約化など
(・トランジットモールによる渋滞解消と定時運行の確保)
(6)にぎわい創出イベント
・内容未定

昨年の会議から一貫して、駐車場業界関係者は実験の実施に反対してい
るが、今回、実験による事業損失の保証とともに、2日間、
24時間での実験の実施を提案して来た。他の委員会らは、賛同の声は聞
かれなかった。
幹事委員から、市の提案内容について、以下のような意見が出された。
・トランジットモールを期間後半のみにする必要があるのか?
・平日の時間帯は、なぜ夕刻だけなのか?
・三条通の歩行者天国は、人員コストをいたずらに浪費するのではない
か?

幹事委員のひとりとして、以下の点を指摘した。
・平日も12時から20時まで実施すべき
(理由)12時〜18時台に歩行者通行量が3,000人/
hを超えている。
・「にぎわい創出イベント」は実施すべきではない
(理由)交通状況の変化のみの効果を正確に測定するため
・19時から20時台の「にぎわい」対策を検討すべき
(理由)19時台以降の四条通の歩行者数が3,000人/
hを大きく割り込んでいるため

来る3月20日には、推進協議会(全体会議)が開催され、
再度、修正を加えた実験案が示される予定であり、この審議を経て、秋
の交通社会実験に向けた具体的な準備が、新年度の開始とともに進めら
れることになる。

この実験と、その結果に基づいて実施されるであろう京都都心の「新交
通政策」は、京都の交通事情を大きく変えるものであることはもちろ
ん、全国にも類例を見ない画期的な政策転換を記す試金石をなる。
この政策が、自動車中心の戦後交通政策の方向を抜本的に変革する一歩
となり、自動車に起因する温室効果ガスの排出を大幅に削減する大転換
につながることを強く期待している。
posted by ラジオレポーター at 15:46| 京都 晴れ| ポッドキャスト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする